夏の終わり

気が付いたら夏が終わってた。祭りに行くこともなく海に行くこともなく、行ったのは盆の神戸ぐらい。それ以外は仕事か家に居て暇を持て余していた。

高校球児はひと夏に人生をかけ受験生は夏期講習で熱心に勉強しているのに自分ときたら堕落したもんだ。学生の頃は楽しみも辛さもあったが今は楽しみも辛さもあまり無い。辛さは少しあるけど何も楽しくはない。

こうして人は歳を取って死んでいくのかと思うと悲しくなる。学校を卒業してから「あぁこれからの人生は同じことの繰り返しだ」と落ち込んでいたが、あらかた予想通りだった。

 

中年、老人の自分は何を考えているだろうか。今の自分が昔の自分を羨ましがっているように、未来の自分も今の自分を羨ましがっているかもしれない。

でも未来の姿が想像出来ない。もしかしたら存在しないんじゃないか。死んでいるか死んだように生きてるかどっちか。どっちも人からは見るに堪えないだろうな。