悪魔城ドラキュラ 月下の夜想曲をクリアした

     f:id:Thyx24:20200905015938j:plain

 悪魔城ドラキュラXセレクション内の月下の夜想曲をクリアした。

  ドラキュラX月下の夜想曲とは

 1997年にコナミから発売されたプレイステーション用ゲームソフト。

 悪魔城伝説アルカードを主人公に、ドラキュラ城を駆け巡り父ドラキュラを打ち倒すゴシックホラーアクションゲーム。

これまでのドラキュラシリーズにRPG要素と迷路のような探索要素を組み入れる事で、初心者に優しいながらも深いやり込みも可能。結果多くのファンを獲得し、20年以上経った今でも根強い人気を誇る作品だ。

またゲームシステムのみならず、山根ミチル氏によるクラシック調の音楽や小島文美氏の耽美なアートグラフィックはドラキュラシリーズの中でも革新的で、今後の展開にも大きな影響を与えた。本作でアシストディレクターとして参加したIGAこと五十嵐考司氏もこれ以降のドラキュラシリーズに深く関わっている。

 そして本作と前作のドラキュラX血の輪廻を合わせてPS4に移植したのがドラキュラXセレクションとなる。

 

 今まで悪魔城ドラキュラシリーズを遊んだことはあったが2Dの横スクロール物ばかりで、本作を始めとする探索型いわばメトロイドヴァニア系のゲームは未体験だった。

  難易度が高かったこれまでの作品に比べるとかなり簡単になっている。RPGなので強い敵もレベルや装備を整えれば撃破出来る。基本的には地続きなのでもうノックバックからの落とし穴に悩まされる事はない。危なくなったら近くのセーブポイントで回復と少しづつだが長時間楽しめるよう工夫されている。

 しかし本格的にやり込もうとするとかなりの時間と知識を要する。隠しアイテムなどは壊せる壁の中だったり、特定の手順を踏むことで開く場所もある。マップの踏破率も細かく、全て埋めるとなると骨が折れるだろう。というか普通に通っても埋まらない箇所もある。

一部のアイテムは敵のドロップでしか手に入らない。おかげで何回も同じ敵を倒す事になる。まともにコンプリートを目指すとキリが無くなるゲームだ。

 

 本作には過去作の要素がいくつか登場している。

  • 「いい所に連れて行ってあげよう」でお馴染みの渡し守はドラキュラ2と前作の血の輪舞に登場。
  • 逆さ城で集める五つのキーアイテム*1はドラキュラ2でも同じ物を集めた。それらのアイテムを持っているボス*2は全て初代ドラキュラに登場している。
  • 悪魔城伝説でメインキャラのラルフ・ベルモンドとその仲間のサイファ、グラントがボスとして登場。偽物だが。ちなみにマリアに「リヒターを見なかった?」と聞かれた時は同じベルモンドの者としてラルフの姿を想像している。あれから100年以上眠っていたが一応覚えているらしい。

 血の輪舞のアニメ調なデザインから耽美なキャラクターデザインに変わり少し戸惑うかもしれない。しかしシリーズの要素や設定を上手く組み入れているのは見事だ。

難易度も低めなので悪魔城シリーズ、ひいてはメトロイドヴァニアと言うジャンルに興味を持った人にはぜひ遊んでみて欲しい。

*1:指輪、心臓、爪、あばら骨、目玉

*2:おおコウモリ、メディウサ、フランケン、ミイラ男、死神