キャプテン★レインボーをクリアした

 前からやってみたかったゲームが中古で安かったので買ってみた。

 実はゲームはカッコいいヒーローのゲームではない!(パッケージより抜粋)

主人公ニックはヒーロー「ー」に変身出来るのだが、人気は低迷。そんな彼は願いが叶うと言われているミミン島へ向かったはずが、途中でイカダが沈没。カナヅチのニックは溺れミミン島へ打ち上げられる。ミミンの腕輪を手にした彼は、ひかりを始めとする個性豊かなキャラクター達と願いを叶えるために奮闘する。

 

 本作での目的は島中にあるキラリンを集め流星夜を起こし願いを叶える事。自分の願いを叶えるだけなら直ぐに終わるが、ここはヒーローらしく他の誰かの願いも叶えてあげよう。

 ミミン島には願いを叶える為に様々な住民が暮らしている。それぞれ任天堂にゆかりのあるキャラクターで、原作とはかけ離れた風貌のキャラや下ネタや暴言を連発するCEROギリギリのキャラもいる。

住民たちと触れ合うとキラリンが貰えたり絆が深まる。絆が深まったキャラは流星夜の時に協力してくれるうえ、自らの代わりに彼らの願いを叶えることが出来る。

なんで自分の願いを叶えに島に来たのに、人の願いを先に叶えないといけないんだよと思うかもしれないが、これはそういうゲームなのだと割り切ろう。

 

 良かった所

 ユーモア溢れる世界観とキャラクター。

 本作はラブデリック系と呼ばれるゲームで、シュールなギャグやブラックジョークが多い。原作の影も形も無いような改変がなされたキャラクターもいるが、それも持ち味の一つ。良くも悪くもマイナーなキャラクターが多いので、あまり気にならないかもしれない。それとは反対にストーリーはシリアスで、時おりヒーローとは何かと考えさせられる場面もある。

 

 制限時間が無い

 時間の概念こそあれど制限時間は無いのでゆっくり楽しむ事が出来る。時間を進めたい場合はベッドで寝ればいい。

 

 気になった所

 単調なバトル

 流星夜では謎の敵「シャドー」が現れる。彼らに追いつかれると早押しバトルが発生。勝てばシャドーはその場で消滅する。負けるとスター(キラリンを集めた物)を奪われそのまま時間が経つとゲームオーバー。

本作における戦闘要素はこれだけ。簡素だが単調すぎて面白みに欠ける。

 

 取り返しのつかないイベント

 願いを叶えた住民は出て行ってしまう。目的を達成したのはいいが、それ以降本人のイベントは見ることが出来ない。中には特定の住人との関係が必要になってくるイベントもあるので、攻略の順番はよく考える必要がある。一応どんな順番で攻略してもクリアは出来る。

 

 難しいミニゲーム

 キャラクターとの絆を深めるにはイベントをこなす必要があるが、その中のミニゲームにやや難しい物がある。特に難しいのが鷹丸で、その内容は一定時間決められた順序にボタンを押し続けるというもの。

微妙に押しにくいボタンを要求してくるので、絶対無理ではないが一人での攻略は難しい。誰かに押してもらうか足など手以外の部位を使わざるを得ない。

 

 

 面白いゲームではあったが、少し退屈に感じた。任天堂のキャラクターが大勢登場するが、どちらかと言うとラブデリック系が好きな人に向いてるかもしれない。

万人にお勧め出来るかと聞かれば正直言葉に詰まるが、もし興味が湧いたらやってみてもいいと思う。安価で手に入るのでWiiUさえあれば遊べる。

 

 負け組スマブラとか酷い言われようだが、このソフトに出演したキャラクターはリメイクやゲスト出演などで、再び日の目を見る機会が与えられている。

タオはmoonがswitchに移植され、鷹丸は戦国無双3にてゲスト出演、トレイシーは夢をみる島のリメイクがswtichで発売。

中でもリトルマックパンチアウトWiiにてリメイク。その後はなんとスマブラにファイターとして参戦。FC版パンチアウトからXでのアシストフィギュアを経て、よくここまで出世したものだ。

ちなみにニック本人もスマブラSPにてスピリットとして登場している。ファイターでもアシストフィギュアでもなくスピリットなのが何とも彼らしい。